開催のご挨拶
![]() |
日本NP学会第12回学術集会 大会長 山口 壽美枝 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 診療看護師(NP) |
謹啓
平素より日本NP学会の活動につきまして多大なご支援を賜り、心より御礼申しあげます。
このたび、日本NP学会第12回学術集会を大阪の地で開催できますことを大変光栄に存じます。今大会は「集結する診療看護師(NP) のカタチ〜社会実装への躍進〜」をテーマに掲げ、診療看護師(NP)の現在地とこれからの展望を多角的に議論する場として企画いたしました。
診療看護師(NP)の育成が始まって20年になろうとしています。わが国における診療看護師(NP)の役割は着実に拡がりを見せています。超高齢化社会、慢性的な医師不足や偏在、医療資源の地域格差といった複雑化する医療問題に対し、診療看護師(NP)はその高度な臨床判断力と実践能力をもって、チーム医療の中核として貢献し始めています。しかしながら、社会的認知といった側面では、いまだ発展途上にあるのが現状です。
本大会では、診療看護師(NP)の「カタチ」が現場でどのように形成されているのか、また、その多様性をいかに社会実装へとつなげていくのかについて、国内外の実践事例や政策動向を交えながら、皆さまと共に深く探ってまいりたいと考えております。「集結する」という言葉には、多職種・多分野の叡智が交差し、新たな価値を生み出すという希望を込めました。まさに今、診療看護師の真価が問われ、飛躍のときを迎えています。本大会が、診療看護師(NP)の可能性を広げ、より良い医療の実現に寄与する一助となれば幸いです。
最後に、本大会の開催にあたり多大なるご支援を賜りました関係各位に、心より御礼申し上げるとともに、参加される皆さまの実りある交流と学びの機会となることを祈念し、ご挨拶とさせていただきます。
謹白
2025年9月吉日
